位置公差の分析

下図は位置公差算出の為、XY軸の測定値の分布をグラフ表示した結果です。

X軸、Y軸と1軸ずつ確認すると、どちらも公差内に収まっており、Cp/Cpk共に目標値内に適合しています。


しかし、XY座標の規格値からの距離を2次元で評価すると下図の様な分布になります。

XY2軸で評価すると、1軸での評価では公差内の範囲であっても2軸での評価に於いては四隅に公差外になるエリアが存在する事が分かります。測定した1回分のデータであれば計測用ソフトウェアで位置公差を評価できますが、Q-DASでは複数のワークを計測した場合のデータ分布から2軸における3s相当のライン(楕円)を描画する事ができます。この分布は正規分布では無い為、解析にシグマを使う事ができません。しかしソフトウェアがXup3、Xlp3と言う、3sに相当する99.73%のラインを分布モデルから自動計算して描画してくれます。1軸の場合と同様に公差に対する分布を容易にビジュアルで確認する事が出来ます。この結果、位置公差Pokの結果は要求を満たしていない事が分かります。

3D表示に切り替える事で、データの分布密度が高いエリアがよりはっきりと認識できます。

 

工作機械の機上計測データや、三次元測定機のデータを自動でインポートし位置公差分析が可能です。